パチンコパチスロに対する世間の意識
(財)社会安全研究財団は4月21日、『パチンコに関する世論・有識者調査』の結果を報告書にまとめ、公表した。平成9年、「遊技業2001年会」で実施した『パチンコに関する世論調査』のその後を引き継いだ、大規模な世論調査である。前回の調査はパチンコ産業が、世論の猛烈な批判を浴び、“業界自粛”を行うなかで、日遊協が主導し、“世論”の本質を探り、長期的な産業の青写真を描く目的で行った。それから5年、それを受け、産業に対する世論はどう変わったのか。産業全体として取り組むべき次の課題とは何か、などを調べた。
調査は、一般世論調査と有識者調査の2本立てで行った。一般世論調査は、多段階無作為抽出法で選ばれた、全国5万人以上の都市部に住む20歳以上の男女3000人を対象に、調査員が訪問して行う、訪問留置調査で行われた。有識者調査は、中央官庁、地方自治体の部課長クラスの公務員、一部上場企業の部長クラスの産業人、大学教授・助教授、評論家などの学者、新聞、放送、出版社のデスク、編集委員、論説委員のマスコミ人、作家、棋士、スポーツ選手などの文化人の分野別に200人ずつ、計1000人を対象にアンケート用紙を郵送し、回答を求めた。このやり方は、平成9年の前回調査とほぼ同じである。
実施時期は、一般、有識者いずれも昨年(平成14年)10月。有効回収率は、一般世論調査で73.9%、有識者調査で44.3%である。前回調査では、一般世論調査82.6%、有識者57.6%だった。その差は「業界売り上げ30兆円」「パチンコ・バッシング」など何かと世間の注目を浴びた前回と、どん底不況のさ中の現在との違いを示すのであろうか。
多様化社会の中での“手軽な大衆娯楽”
調査は、まず前回同様、「日本人のギャンブル観」からたずねた。「あなたは、競馬、競輪などの公営ギャンブルやパチンコ、麻雀などのギャンブル的なレジャーは好きな方ですか。それとも嫌いな方ですか」と質問し、「かなり好きだ」「どちらかと言えば好きな方だ」「どちらかと言えば嫌いな方だ」「非常に嫌いな方だ」の選択肢で選んでもらった。その結果は、「どちらかと言えば嫌い」が45.4%、「非常に嫌い」が23.2%。あわせて68.6%。これらは前回より僅かだが2.6ポイント増えた。一方、有識者では「どちらかと言えば嫌い」が46.5%、「非常に嫌い」が13.5%で、あわせて60%。こちらは前回よりも5.2ポイント減った。
ところで、「他人がそのようなギャンブル的なレジャーをすることについてはどう思われますか」との質問に、「全く問題にすることはない」「熱中しすぎてまわりに迷惑をかけることがなければ問題ない」「あまり良いこととは思わないが、個人の責任ですることなのでとやかく言う必要はない」「あまり良いこととは思わないので、ある程度規制した方がよい」「良いことではないので、できれば禁止した方がよい」との選択肢で選んでもらったところ、前の3つまでの肯定的な意見の合計は、一般で85.2%、有識者では90.5%にのぼった。
「パチンコのイメージと関心度」はどうか。「競馬、競輪などの公営ギャンブル、それにパチンコ、麻雀などのギャンブル型のレジャーに対して、あなたはどういうイメージを持っていらっしゃいますか」との質問に対し、それぞれ、「若者向きなのは」「明るい感じがするのは」「レジャーとして楽しそうなのは」「手軽に楽しめそうなのは」「賭け事として特に面白いと思われるのは」「やる人が特定の人に偏っていると思われるのは」「不健全だという感じが強いのは」「社会に悪影響を与えていると思われるのは」「ギャンブル性が特に強いと思われるのは」「社会に貢献している面が特に大きいと思われるのは」の10項目の選択肢で回答してもらった。 パチンコについてみると、結果は「手軽」が、一般31.5%、有識者47.9%、「不健全」が一般30.4%、有識者25.1%、「ギャンブル性」が一般29.0%、有識者28.4%、「社会に悪影響」が一般27.7%、有識者24.6%、「若者向き」が一般27.0%、有識者20.8%の順。前回調査と比べ、イメージはプラス、マイナス面を含め全般的に下降気味で、パチンコの印象そのものが薄くなりつつある感じがうかがえた。そうしたなかで特に「手軽に楽しめそう」が、49.0%から31.5%へ、17ポイント以上も減少しているのが、社会の多様化のなかで、“手軽な大衆娯楽”のイメージが埋没しつつあるのでは……気がかりである。
ライトファンの減少傾向が課題
「パチンコへの参加実態」について、「過去1年間に、あなたは1回でもパチンコ、パチスロをしたことがありますか」との質問には、26.2%の人が「ある」と答えた。4人に1人の割合だ。有識者でも17.9%が「ある」と答えた。ただ、前回と比べると、一般で3.5ポイント、有識者で10.6ポイント減少している。国民の4人に1人が何らかの形でパチンコ店に足を運ぶという巨大レジャー産業ではあるが、ここでも、裏書きされるかげりの傾向は、今回の調査結果が打ちならす警鐘ともいえよう。
「パチンコとパチスロでは、どちらをすることが多いですか」では、パチンコ派が75.8%、パチスロ派が17.5%、前回に比べるとパチスロファンは6.5ポイント増加している。
「過去1年間に、どれくらいの頻度(回数)でパチンコ、パチスロをしましたか」。パチンコの場合は月平均2.7回、前回より0.2ポイント減でほとんど変わらず、パチスロの場合は同3.0回、同0.67ポイント増だった。「ほとんど毎日」「週に3〜4回」「週に1〜2回」を「ヘビーファン」、「月に2〜3回」「月に1回」を「ミドルファン」、「2〜3か月に1回」「半年に1回」「年に1回」を「ライトファン」として分類すると、パチンコの場合は、ヘビーファンが22.5%、ミドルファンが37.8%、ライトファンが39.7%だった。前回と比べると、ヘビーファンは0.4ポイントの減少、ミドルファンは11ポイント増、ライトファンは10.6ポイント減だった。
一方、パチスロの場合は、ヘビーファンが26.0%、ミドルファンが28.3%、ライトファンが45.8%。前回と比べると、ヘビーファンが9.7ポイント増、ミドルファンが4.4ポイント減、ライトファンが4.8ポイント減となった。
投資金額は予算内で1万円+α
「1回当たりの遊技時間と遊技金額」の調査で、「パチンコやパチスロをするのに、1回当たり(パチンコ店に入ってから出るまで)平均してどれだけの時間をかけていますか」と質問した。パチンコの場合は、平均2.5時間。前回調査は2.4時間。当然ながら高頻度ほど時間は長くなり、ヘビーファンは3.5時間だった。
パチスロの場合は、平均2.6時間。前回調査は1.8時間。0.8時間の大幅アップ。こちらのヘビーファンは3.9時間だった。
「パチンコやパチスロで遊ぶために使う金額は、平均すると1回当たり(パチンコ店に入ってから出るまで)いくらですか。もうけや回収した金額は別として、玉やメダルを買った金額(投資金額)でお答えください」と質問した。パチンコでは、平均が、11,500円、前回調査では9,800円で、1,700円増えた。男女別で見ると、前回の6,700円から今回12,000円となった女性の伸びが目立つ。
パチスロの場合は平均が13,100円。前回が7,100円で約2倍となった勘定だ。
「あなたはパチンコやパチスロで1回当たり(パチンコ店に入ってから出るまで)どれくらいの金額なら使ってよいと思いますか」との質問で、投資限界金額も聞いた。それによると、パチンコの場合は限界金額の平均は10,300円、パチスロでは13,100円だった。いずれも、パチンコ11,500円、パチスロ13,100円の平均投資金額と大差なく、おおむね合理的な遊びがなされている姿が見てとれる。
誰でもが、ヘビーファンも望む
「お金がかからず長時間遊べる台」!
「ファンがパチンコに求めるもの」とは何なのか。「パチンコやパチスロにはいろいろな楽しみがあると思われます。あなたの特に重視している楽しみは何ですか」との質問に、「お金もうけの期待感」「景品と交換できる楽しみ」「気分転換やひまつぶし」「手軽なレジャーとしての楽しみ」「ゲーム自体の面白さ」などの選択肢を挙げ、2つまで印を付けてもらった。その結果は、パチンコの場合は、「お金もうけの期待感」「気分転換やひまつぶし」が同列で54.4%、次いで「ゲーム自体の楽しさ」17.5%、「手軽なレジャーとしての楽しみ」16.5%、「景品と交換できる楽しみ」9.2%だった。前回調査では、「お金もうけ」49.8%で、「気分転換」49.1%、「手軽なレジャー」19.6%だったから、気分転換派、お金もうけ派がともに増え、手軽派が減ったことになる。
パチスロの場合は、「お金もうけ」が56.8%、「気分転換」が48.1%、「ゲーム自体の面白さ」27.6%、「手軽なレジャー」10.6%、「景品と交換できる楽しみ」7.0%だった。前回調査では、「お金もうけ」53.5%、「気分転換」43.2%、「ゲーム自体の面白さ」18.5%、「手軽なレジャー」17.6%だった。ここでもパチンコと同じ過熱傾向が見てとれる。
「勝ったとき、一般的な景品で持ち帰るのと、換金するのとではどちらが多いですか」との質問では、「ほとんど換金する」「換金することが多い」を選んだ人は合計80.5%に達した。前回調査でも78.5%だったから、ほとんどこの傾向に変わりはない。
「換金する最大の理由は何ですか」では、「お金の方が何にでも使える」が最も多くて39.8%、「使った程度は回収したい」19.9%、「元々金もうけのつもり」29.3%、「景品に欲しいものがない」も13.0%いた。「次のパチンコのプレー代にする」は6.6%だった。換金の目的は、やはりお金の魅力にあるようだ。
「あなたはパチンコ、パチスロで今後どのような台を望みますか」では、「あまりお金を使わず長時間遊べる台」が53.1%でトップ。次いで「あまりお金を使わず短時間で遊べる台」が34.7%。「ある程度お金をかけても短時間で遊べる台」は5.5%、「ある程度お金をかけて、長い時間遊べる台」は5.3%だった。回答をヘビーファン、ミドルファン、ライトファンに仕分けしてみたが、ヘビーファンであっても「あまりお金を使わずに長時間遊べる台」を望む声は、パチンコでは52.9%、パチスロでは66.1%と過半数を占めた。ファン全体としてはむろんだが、ヘビーファンであっても、まずは「お金を使わない、長い時間遊べる台」を欲していた。
「あなたは今後も続けてパチンコ、パチスロをしたいと思いますか」。現状維持派はパチンコで66.6%、パチスロで65.3%。とはいえ、パチンコで15.8%、パチスロで19.0%の人が「回数を減らしたい」と答えた。「もうやめたい」という人もパチンコで14.0%、パチスロで11.9%いた。
「回数を減らしたい」「やめたい」という人に理由をたずねると、パチンコでは「遊ぶのにお金がかかり過ぎる」が62.9%でトップ。次いで「あまり勝てなくなったから」が46.4%もあった。パチスロでは、「お金がかかり過ぎる」は63.2%、「勝てなくなったから」は39.7%だった。調査を担当した山田紘祥氏は、これらの結果を「現在のパチンコ、パチスロが、大変、“重い”遊びになっている証拠」と捉えている。
パチンコをやめた理由は
@「お金がかかり過ぎる」A「時間がかかる」
「過去のパチンコ経験と再開の意向」をきいた。「過去1年間に1回もパチンコやパチスロをやらなかった人」は、有効回答2218人中1636人で、73.8%だった。そのうち「以前はかなり熱心にやっていた」人は4.6%、「以前は時々やっていた」人は7.8%、「以前はたまにやったことはある」人は12.4%、「数回程度やったことはある」人は35.1%、「全くやったことがない」人は39.5%だった。
「熱心」「時々」「たまに」を加えると約25%となる。これを全体に対してみると約18%に当たる計算になる。「過去1年以内にパチンコをやった人」は26.4%だから、それを加えると約44%の人が、何らかの形で過去パチンコをやり、うち18%の人が今はやめているということになる。
これら18%の人に「パチンコ、パチスロをやらなくなった理由」をたずねてみると、「遊ぶのにお金がかかり過ぎる」がトップで50.6%、「遊ぶのに時間がかかり過ぎる」25.4%、「あまり勝てないから」23.7%、「台が面白くなさそう」13.3%、「遊び方が難しそう」12.1%、「不正がありそう」11.1%、「なんとなく入りづらい」8.1%、「世間のイメージが悪いから」4.2%だった。前回調査では、「時間がなくなった」が37.1%でトップだった。次いで「お金がかかり過ぎる」33.6%、「他に熱中するものができた」17.6%などとなっていた。「時間」と「お金」が逆転して、パチンコを「お金のかかるレジャー」としてやめる人が増えつつある。
「今後パチンコやパチスロを、再開あるいは新たにやってみたいと思いますか」との質問には、「やらないと思う」が74.8%、「わからない」17.5%、「やるかもしれない」6.6%、「やってみたい」は1.0%だった。
「わからない」「やるかもしれない」「やってみたい」人の合計は25.1%。これらの人に、「どういう状況になればやってみたいと思いますか」とさらに質問したところ、「お金をかけないで遊べれば」58.0%、「勝てるようになれば」22.4%、「遊び方がわかりやすくなれば」17.8%、「世間のイメージがよくなれば」14.4%、「パチンコ店に入りやすくなれば」12.7%、「時間をかけないで遊べれば」12.4%、「不正がなくなれば」10.5%などの理由が上がってきた。
「不正」「脱税」「暴力団」「社会貢献なしでは」
大衆娯楽の担い手の恥 このイメージの悪さ
「パチンコおよびパチンコ業界に対するイメージ」についても「『身近で手軽な大衆娯楽』といわれてきたパチンコですが、あなたは今のパチンコ・パチスロをどのようにお考えですか」ときいたところ、回答肢の「ギャンブル性はやや強いが、身近で手軽なレジャー」を選んだ人が29.0%で1位。次いで「ギャンブルそのもの」26.2%、「かなりギャンブル性の強いレジャー」23.6%、「適度なギャンブル性の身近で手軽なレジャー」20.5%だった。有識者の場合は、「ギャンブル性はやや強いが身近で手軽なレジャー」が34.5%、「かなりギャンブル性の強いレジャー」27.5%、「ギャンブルそのもの」は19.9%、「適度なギャンブル性の身近で手軽なレジャー」は15.1%だった。
パチンコは「ギャンブル型レジャー」なのか「ギャンブル」なのか、という視点で集計すると、一般も有識者もその見方は半々というところだ。どちらも「ギャンブル性はやや強いが、身近で手軽なレジャー」が1位となったことで、かろうじて「レジャー」の側に立った、といえる。
さらに「パチンコに対する具体的なイメージ」を聞いみた。
その結果は、「遊技機やホールでの不正が多い感じがする」では、「そう思う」が42.9%、「あまり思わない」38.5%、「非常にそう思う」13.6%、「全く思わない」が3.0%。有識者の場合は、この数字が51.5%、32.3%、12.2%、0.5%となり、不正に対するより厳しい反応が見てとれる。
「不況の中で儲けている」については、「そう思う」49.1%、「非常にそう思う」26.1%、「あまり思わない」21.2%、「全く思わない」2.3%。「思う」人の合計は75.2%に達した。有識者の場合も順位は同じで、それぞれ57.8%、22.6%、16.7%、0.5%だった。
「経理の不正や脱税が多そう」では、「そう思う」が48.4%、「非常にそう思う」が25.2%、「あまり思わない」が23.0%、「全く思わない」が1.8%。ここでも「思う」の合計が73.6%に達した。有識者の場合は、51.9%、35.4%、9.9%となり、批判はより厳しい。
「暴力団と関係しているという感じ」では、「そう思う」44.0%、「あまり思わない」30.3%、「非常にそう思う」22.0%、「全く思わない」2.3%。ここでも合計66%の人が「思う」を選んでいる。有識者の場合は、さらに「そう思う」が51.7%、「非常にそう思う」が23.0%、「あまり思わない」が21.9%、「全く思わない」が0.9%。「思う」有識者の合計は74.7%に達している。“暴排”への努力と成果は、業界内で考えるほど、社会に評価されていない。
「地域社会に悪影響を与えている」では、「あまり思わない」が52%、次いで「そう思う」が32.2%、「非常にそう思う」11.6%、「全く思わない」2.8%。有識者の場合も順位は同じで、それぞれ54%、34.1%、7.4%、2.0%だった。あれこれ批判が多いパチンコ業界だが、地域レベルでは、それを気にされるほどでもないようだ。
「社会によく貢献している」では、「あまり思わない」が62.2%、「全く思わない」が30.3%、「そう思う」が5.7%、「非常にそう思う」が0.7%。有識者もほぼ同じで、順に60.7%、31.4%、5.0%、0.0%となる。パチンコ業界での個別の事例をみると社会貢献活動はさかんだが、世間には余り知られていない。
多くの人に親しまれているパチンコ産業。そのイメージがいまだにこんなに悪くてよいのだろうか。間違ったイメージであるなら、早急に正すべきである。
換金行為は63.5%が「問題なし」
「パチンコ換金問題」についても、前回同様の調査が行われた。「パチンコ換金問題やその実態について」まず、「現金や有価証券の景品提供の禁止」は、「知っている」「大まかに知っている」「知らない」の3つで選んでもらった。
その結果は、「知らなかった」50.7%、「大まかに知っている」32.8%、「知っている」16.3%。前回は「知らなかった」46.4%、「知っている」29.4%、「大まかに知っている」24.1%で、認知度はかなり後退した。
「景品買い取り禁止」も、「知らなかった」57.5%、「大まかに知っている」27.1%、「知っている」15.1%で、前回のそれぞれ47.6%、22.9%、29.4%からはかなり後退している。
それぞれが後退したのは、社会的関心の変化であろう。問題は産業内にはおき火として強く残っているが、それは現段階では普通の人には関係のないことなのであろう。
「景品買取所の存在」については、「大まかに知っている」34.8%、「知っている」33.3%、「知らなかった」29.2%。前回は「知っている」が53.7%、「知らなかった」30.1%、「大まかに知っている」16.2%だったから、認知度は下がっている。ただ、有識者の場合は、一般に比べいずれも高い認知度を示している。
「景品をパチンコ店が買い取るという違法行為を避けるために、景品買取所という第三者が間に入って、客が換金できるようになっているという今の仕組みについてどう思われますか」と、3店方式の是非を問う質問には、「特に問題なし」が37.1%、「景品買取所を公的機関にするなど、性格や仕組みを明確にし、換金するようにした方がいい」22.0%、「法律を変えて、直接パチンコ店が現金を払い戻すようにした方がよい」14.7%、「いずれの方法にせよ換金はよくない」18.4%。有識者の場合は「仕組みを明確に」が36.1%でトップに。次いで「法律を変える」が22.1%、「特に問題なし」は15.6%、「換金はよくない」は18.5%だった。この傾向は、前回とほぼ同じである。
「現在ではパチンコ、パチスロをする人の大多数が、取った景品を現金に換えています。あなたは景品の換金についてどう思われますか」との質問には、「特に問題はない」が63.5%、「換金自体は問題ないが換金できる金額を制約すべきだ」9.1%、「換金の仕組みそのものに違法性が強いから法律で制限すべきだ」7.5%、「換金はよくないので禁止すべきだ」18.1%。有識者の場合は、これが47.9%、20.1%、13.8%、14.0%となる。「特に問題なし」が半数近くにのぼるものの、一般世論と比べると、何らかの制約を求める人が多かった。
「換金を制約する方法として、下にあげるような方策は有効だと思いますか」では、「小売店で商品と交換できる」が50.4%、「有価証券を景品として提供する」が28.6%、「勝玉を店に預け次回遊ぶ時に引き出せるようにする」24.8%などが人気を呼んだ。
親しまれるレジャーの課題は射幸性抑制
「パチンコの今後の在り方について」で、「レジャーとして人々がパチンコやパチスロを楽しむ場合、もうけは別として1回あたり(パチンコ店に入ってから出るまで)に使う金額としては、どの程度が適当だと思われますか」との質問では、「3千円まで」が37.2%、「5千円まで」が29.4%、「1万円まで」23.4%が主なところ。平均は5,500円。有識者の場合は平均が6,600円だ。ただ、今、パチンコを楽しんでいるファンの回答の平均は8,700円、有識者では12,800円だった。先にも述べたようにパチンコファンが実際に使う金額はパチンコで平均11,500円、パチスロで13,100円だ。世間一般が妥当と考える金額からは大きく食い違っている。
「パチンコ(パチスロを含む)が国民に親しまれるレジャー産業になるために特に必要だと思われる課題を次の中から選んで下さい」との質問では、「ギャンブル性を抑える」41.3%、「暴力団の関与を排除」33.8%、「ギャンブル性が低く楽しく遊べる遊技機の開発」32.6%、「換金の仕組みをすっきりしたものにする」22.5%、「ギャンブル依存症等の具体策に協力する」20.2%、「遊技機やパチンコ店の不正の根絶」20.0%、「パチンコ店の脱税や経理の不正をなくす」17.7%、「地域と調和した店作りと営業に徹する」16.7%、「社会や地域に積極的に貢献する」13.7%、「事業の仕組みなど情報公開を行う」13.5%、「パチンコのサービスを充実させる」8.8%、「遊技機の廃棄やリサイクルの仕組みの確立」4.6%だった。有識者の場合は、特に「暴力団の排除」42.9%、「換金の仕組みをすっきり」37.2%、「パチンコ店の脱税や経理の不正をなくす」35.9%、「事業の仕組みなどの情報公開」25.3%などが多かった。
有識者を対象に「ギャンブルの行き過ぎを抑えたり、機械やホールでの不正をなくすためのパチンコ業界と行政当局の関係はどうあるべきでしょうか」との質問も試みてみた。その結果は「パチンコ業界の自主規制や取り締まりをもっと強化し、過度のギャンブル営業や不正をできないようにすべきだ」が36.3%でトップだった。次いで「パチンコ・パチスロは法律上ギャンブルではないのだから、業界はもっと一致団結して自主規制を強め、ギャンブル性を抑制したり、不正を厳しく排除する仕組みをつくるべきだ」が28.2%、「業界の自主規制や現行法下での取り締まりにも限界があるから新しく法律をつくって厳格にすべきだ」が18.3%。「自主規制であれ法規制であれ、規制はもっと緩和し、自由に営業できるようにさせた方が良い結果につながると思う」と、規制緩和を求める声は11.7%にすぎなかった。業界への視線は、なお大変厳しいものがある。
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